こんにちは、自称雑草バスターソムリエの田中です😁✨✨私は日頃お庭のデザイナーをしているのですが、最も多いご相談は雑草対策です。私だけでも年間に100件以上の雑草に関するご相談を受けています。冬以外は毎日雑草に向き合っているような感覚です。
ところで今、雑草が生えてきたらどうしていらっしゃいますか?『時間が無くて放置している』『休みのたびに抜いてるけどきりがない…』という方がほとんどでしょう。
そこで、雑草とおさらばする為に、多くの方はコンクリートで固めたり、防草シートを敷いたりと、だいたい2~3種類くらい返答されることが多いですね。しかし、実際はざっと100通り以上!沢山の方法があります。
たとえばコンクリートといっても、水を通すものや通さないもの、色つきや模様つきのもの、滑らないものなど、さらに厚みも多々あります。単にどこでも同じようにコンクリートをすればいいわけではありませんし、当然価格も全て違います。コンクリートだけどもそれだけあるのですから、その他の方法も含めると、雑草対策には非常に多くの選択肢があるのです!!
ここが不透明な為、皆さん中々踏み切れないでおられることでしょう。
私はこれまで雑草に関するこのような話を毎日してきました。そして、毎回一人一人のお客様のヒアリングをもとに、最適な方法をお伝えしてきました。まさにソムリエのように!
しかし…、あまりに雑草に関するご相談が多いため追いつきません💦
雑草対策に対しての基本を公表して沢山の方に知ってもらえたら嬉しいです!
最適な雑草対策を見つけるために、この『3つのものさし』で質問します。その3つをクリアできていなければ、折角お金を払って雑草対策しても、期待通りの結果が得られず残念なことになってしまいます。
一度雑草対策をしたけれど、上手くいかなかった(涙)という方の多くは、
1 | 選択肢を知らなかった | 50% |
2 | 安さで選んだ | 30% |
3 | 自分でやってみた | 20% |
この様になっており、ほぼ全員の方がプロから適切なアドバイスを受けていなかったことが原因だと言えます。
また、私のご紹介する『3つのものさし』を活用してもご満足いただけない方がいらっしゃいます。それは、
という方です。
雑草がないことはマイナスをゼロにしたに過ぎません。庭の活用がプラスになった訳ではないと私は考えています。下図の「お庭に対する満足度メカニズム」をご覧ください。
この図は横軸に時間を縦軸に満足度を示しています。例えば、雑草が生えている状態は不快な状態ですので、横軸よりも下のグレー斜線部分に当てはまります。その不快度合いは時間が経つにつれて増してくることを意味しています。つまり、早く雑草対策をすれば早いほど不快感が少ないうちに開放されるということになります。
しかし、雑草から解放されたとしても、それは図のグレー斜線部分から解放されたに過ぎません。縦軸で見ると不快度と快適度の境界点、±0になるわけです。この状態は感情的に表現すれば、不快ではなくなったが決して快適で満足ではない、ということになります。
それでは、快適な満足を意味する横軸の上、黄色斜線部分を多くするにはどうすればよいでしょうか?
例えば、草が生えないだけではなく、季節折々に花が楽しめる花壇がある、テーブルと椅子を置いてパラソルの下で美味しいコーヒーをお友達と楽しめる、子供と一緒に快適に遊べる…などの場合が考えられます。つまり、庭を暮らしにどう活用するかが満足度向上を決めるのです。
まとめると、雑草が生えないことは不快を取り除くことであり、本当に快適な満足を得るには”どう活用するか”が必要であり、それこそお庭の目的であるということなのです。
このことがご理解・共感していただける方にこそ、この『3つのものさし』を活用していただきたいです!
雑草対策には、沢山の方法があることをお伝えしました。具体的に言うと、例えば、コンクリート舗装、樹脂舗装、防草シート、インターロッキング、砂利敷、ハニカム構造、透水舗装、タイル貼り、2次製品、アスファルト舗装、自然土舗装、乱張り、洗い出し舗装、芝生保護材、人工芝、レンガ敷、天然石敷、除草剤散布、土壌処理剤・・・など。それぞれに強度別と色別の組み合わせがありますので、それだけでも100以上の方法となります。
只今、種類と価格が分かる!雑草対策早見表をプレゼント中!!
まず、1つ目のものさしは、対策の「機能性」です。ここで機能とは、雑草を抑えることができる能力の度合いということになります。例えば、防草シートで言えば、世の中に多くの種類が販売されています。しかし、それぞれ強度が違います。
強度が違う理由は目的が違うからです。防草シートとは、地面の上に敷くことで、雑草が生えるのを妨げるものでご存じの方も多いと思います。しかし、あるシートは水をざるのように通し、あるシートは完全防水であったり。あるシートは人間の手では決して破くことができないが、あるシートは簡単に引き裂くことができたりするのです。
雑草を防ぐといっても、農業用のように数年で入れ替えしたい場合や、ソーラーパネルの下などで長年にわたり防ぎたい場合など、期待する防草度合いも様々です。期待に応じて選択するシートも違いますし、価格も同然違います。
これは例えばコンクリートでも同じことです。人が歩く程度の場所ならば大金をかけて厚くする必要はありません。しかし、車が通るのであれば、耐えられる程度の厚みが必要です。さらに、大型車両やトレーラーが通るならば、更に厚みが必要です。同じコンクリートでも強度が違うわけです。そして、費用も違うわけです。
よって、どれだけの機能を必要としているのかをまずはしっかりと検討して、その機能をクリアできる防草対策を選択肢として選ぶ必要があるのです。
機能性は、図「お庭に対する満足度メカニズム」のグレー斜線部分を解決します。よって、機能性の選択を誤ると、不快が解決されず、元も子もない状態に陥りますので、3つの視点の内でも最も最初に必要な視点として重視しなければなりませんし、時間をかけて検討する必要があります。
次に2つ目のものさしは、対策の「デザイン性」です。ここでデザインとは、仕上がりの見た目を意味しています。自宅の敷地内であるお庭は、工場や空き地と違い、住んでいるご家族の顔となる場所です。当然、見た目の美しさは欠かせません。足元を見ればその人が分かると古くから言われていますが、まさに、庭を見ればその家が分かると言い換えてもおかしくありません。だからこそ、デザイン性は非常に大切です。
例えばコンクリートでれば、家の裏ならまだしも、玄関前であれば仕上がりを工夫したいものです。コンクリートには色を塗ったり、模様をつけたり、石を張ったり、樹脂で小石を固めたりと様々な方法で化粧をすることが可能です。当然のことながら、デザイン性を考えるにあたっては、どんな方法があって、それぞれがどんな仕上がりになるのか知っておく必要があります。
仕上がりについては、できれば実物を見たり触りたいですが、少なくとも写真は見ておきたいところです。デザイン性は、図「お庭に対する満足度メカニズム」の黄色斜線部分を得られる要因です。よって、デザイン性をしっかりと吟味して最適な選択をすることは、毎日の暮らしが快適で素晴らしい日々に変わることを意味します。大切なお金を投じるからには、デザイン性を妥協するべきではありません。
最後に3つ目のものさしは、対策の「将来性」です。上の2つのものさしとの違いは時間軸です。つまり、「機能性」と「デザイン性」は現在の暮らし方を主に決定しますが、「将来性」は漢字のごとく、未来の暮らし方を主にします。つまり、将来はどんな使い方をする可能性があるのかを考えたうえで防草対策を選択しましょうということです。
例えば、将来の可能性として菜園を作るかもしれないのであれば、コンクリートなどで固めずに、防草シートや人工芝を敷いておけば、いつでも簡単に低コストで菜園に変えることが可能になります👆
例えば将来周囲をブロックで囲う可能性があれば、防草対策時に排水用の集水マスを設置しておけば、将来排水に困ったりやり直したりする必要がなくなります。
将来性は、図「お庭に対する満足度メカニズム」の横軸の満足度が長期にわたり得られ続けるために必要な視点となります。ただし、一般の方が将来性について対策を講じることは、よっぽどの知識がない限り難しいでしょう。しかし、将来はこの場所はどのように使う可能性があるだろうかと考えることは可能です。それをプロに伝えれば、それに応じた対策を練ることができます。大切なのは、将来性という視点で、考えを必ず伝えることです。そして、家族全員で将来性について話し合うことです。
この視点は、「機能性」「デザイン性」が決まった後、最後に考えます。最後に考えるので忘れがちですが、必ず考えることをお勧めいたします。
以上が最適な防草対策を選択する際に必要な『3つのものさし』です。順番も内容通り「機能性」→「デザイン性」→「将来性」の順で考えると効率的に最適な選択肢にたどり着きます。
これらを活用し、皆様の♬HAPPY♪な雑草対策にお役に立てれば幸いです。
Takezo・ファーム/プランナー/エクステリアプランナー2級/樹木医補 雑草バスターソムリエ 田中 趣味は一眼レフカメラ。最近どこにも撮影にいけてないけど、素敵なもの沢山撮りたいな。