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門壁(もんへき)ってなんですか。そして必要ですか?

 一昔の和風庭園を思い浮かべていただきますと、立派な門があって、くぐるとアプローチや飛石があったと思います。これは、外側と庭側を完全に分離するために塀や生垣で家の周りを囲っていたので、その出入り口として門があったわけです。そういったお庭のつくりを最近ではクローズガーデンと呼びます。しかし、近年は家の形も生活様式も敷地の大きさも変化してきました。塀や生垣も少なくなり、家の周りを完全に囲うことも減りました。徐々にオープンガーデンに変わってきたわけです。ところがそうなると、どこが入口で、どこを通って玄関まで行くのかが分からない訳ではないがハッキリとメリハリはつかない。そこで、門の部分が門壁として残っているのです。ということで、門壁があるとよりメリハリがついて、空間としても意味合いとしても、家が立派になるといった感じでしょうか。また、門壁にポストやサイン、照明などをつけると機能的価値が高まります。
 大切なのは、家と門壁はセットで考えて、デザイン的に妥協しないことです。デザイン的に妥協しないのは、門壁は小さくとも、家の前の最も大切なところに設置するので、家の顔を決めると言ってもいいくらい空間を決定してしまうからです。基本的に来訪された方は、門壁を通ってアプローチを歩いて玄関へ向かいます。よって、最も最初の第一印象を決定するのは門壁な訳です。そして、門壁は家をバックにして構えるわけですから、家と色合いや形が違えば違和感を与えます。例えば、モダン和風のモノトーン調の家の門壁をプロバンス風のオレンジ洋瓦で曲線のイメージで作ると少し混乱してしまいますよね。当店がよく使う方法の一つとして、家の外壁を門壁の一部に使ったりします。同じ色とデザインが一部に入ることで、バックにある家のデザインとピタッと合ってくるわけです。写真の門壁はその一例です。門壁があることによって、ハッキリとここからは敷地ですということがわかりますよね。また、こうやって正面から見ると、玄関と門壁が少し重なっています。これで玄関までの距離がぐ~んと長く見えるのです。さらに、玄関の扉が直接目に入りにくくなるため高級感も高まります。建物も門壁もモノトーンで無機質なイメージを与えるので、周囲に緑をいれて、暖かさを加えています。庭木の前は隙間をあけて柱を立てているので、外側からも内側からも綺麗な緑の葉が楽しめます。これらの効果は全て門壁の成せる技なんです。店内にはたくさんの門壁の施工例を展示しています。また、展示場には実際に門壁を展示しています。是非参考にしていただければと思います。

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