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「お庭作りで失敗しないために知っておくべき3つのポイント」その4

前回は、お庭の「デザイン性」についてお伝えしました。
デザインが如何にお庭作りに重要な要素であるかについてご理解いただけたのではないかと思います。
飽きたら簡単に買い替えることが出来るなら別ですが、家や車と一緒でなかなか買い替えができない商品です。
だからこそ、しっかりと時間をかけて十分に検討してから購入をするべきだと思います。

「機能性」「デザイン性」のポイントをお伝えしましたが、そんなことは知っていたよ、という方も
いらっしゃるかもしれません。
しかし、この2つを注意しても、最適なお庭作りにはまだ至りません。
外してはならない大切なポイントがあるのです。
そのポイントを見落とすと、後々生活がとても不便になってしまうことが多々あります。

事実、あちこちのお宅のお庭を見ると、最後のポイントを配慮せずに
作られたお庭が結構見られます。
また、当店にリフォームのご相談をされる方の多くが、当初このポイントを知らぬまま造ってしまったことで生じた不便を後悔されています。
このポイントは、価格の大小には関係がありません。つまり、高価な商品を購入したら快適になるというものではないのです。
大切なのは、知っているかどうかです。

そのポイントとは、「快適性」です。
「快適性」とは、生活の動きを考慮しているかということです。
今回のカーポートの例でお伝えします。
「機能性」と「デザイン性」を考慮して最適なカーポートを選択する事が出来ました。
それでは、そのカーポートをどこに取り付けますか?
大体の位置はいつも車を置いているところが良いかな~と検討がつくと思いますが、
ハッキリと正確な位置をしっかりと考えないと、後で少し動かそうと思ってもそうはいきません。
このカーポートの設置する位置を決める時に「快適性」が大切になるのです。

なぜ、そんなに位置が大切なのか。
それは、何も無い時に駐車していた時と、カーポートをつけたときに駐車するときとではまったく違うからです。
まず、カーポートには柱があります。
通常4本の柱がありますが、柱はどこにつくのか知っていればいいのですが、ほとんどの方は設置して初めて柱に気づかれます。
柱がある時と柱が無い時とでは、駐車のしやすさが全く違います。
そうです、柱があるとすごく駐車し難いのです。
しかし、最初から柱の位置を考慮しておけば、幅の広いカーポートに変えたり、柱の位置を多少動かすことができるので、位置を変えたりできます。
または、柱の少ないカーポートの選択肢もあるでしょう。

本当に快適にカーポートを使えるのかどうかは、しっかりと柱の位置まで考えて取り付けたかどうかに大きく左右されるのです。
柱だけではありません。カーポートを設置すると必ず車をその場所へ駐車することになりますから、駐車してから玄関までどこを通るのかが明確になります。
これを動線と言います。
この動線をあらかじめ考慮してカーポートの位置を決めなければ、非常に歩きづらい、または遠回りしなければいけない場所にカーポートを設置してしまうことになります。
毎日毎日悪い動線を使わなければならないのはつらいですよね。
もちろん、設置して実際に使ってみれば、あなたも気づきます。
設置する前に気づかないといけないのが難しいとこですよね。

だからこそプロに頼むのだ!とおっしゃる方もいます。
確かにプロは、商品知識や、デザインセンスではよいアドバイスが出来ると思います。
しかし、あなたの家には住んだことがありません。
だから、動線を本当の意味で理解することは出来ません。
つまり、ご自宅の使い方については、素人なのです。

それでは、そうすればよいでしょうか?
私がお勧めしているのは「シミュレーション」することです。
現地でカーポートの位置と柱の位置が分かるようにスプレーで線を書きます。
そして、実際に車を駐車してみます。
できれば、柱の位置に棒やカラーコーンを立てておくと分かりやすいですね。
そして、駐車場から玄関まで歩いてみます。
こうやって納得がいくまでシミュレーションしてみます。
この作業は業者と一緒にします。
寸法や柱の位置は業者が理解していますから、ご自分でやるよりも正確だからです。

新築の型で、シュミレーションが出来ない状況でカーポートの位置を決めなければいけない方もいらっしゃいます。
この場合は、とても難しいですね。
まだ住んでいないわけですから、お庭をどのように使えば快適なのかが変わらないまま造ってしまうことになります。
本当は、半年または、春夏秋冬の一年くらいは住んでみて、何が必要かが明確になってからお庭に取り掛かるのがベストだと思います。
とはいえ、そうはいかない事情も多々あるとは思いますが。

「機能性」「デザイン性」「快適性」の3つのポイントをお伝えしました。
カーポートの例でお伝えしましたが、このポイントはお庭造りのあらゆる場面で大切になります。
是非、この視点でお庭作りを検討してみていただければと思います。

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