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木のお医者さん奮闘記
どんな土壌ならいいの?「その1、根が伸長できるやわらかさがあること」

前回土壌が大切なことをご説明しました。
そして、どんな土壌がいいのか、その一番目が、「根が伸長できるやわらかさがあること」でした。

根は地温が5℃になると徐々に伸びてきます。
見えないところで庭木は頑張ってるんですね。

その根ですが、固くて伸びづらい場所よりは、やわらかくて伸びやすいところへ向けて伸びようとします。
当然ですよね。
なので、コンクリートに囲まれた街路樹は、どこにも根が伸ばせずに自らの根元をぐるぐると回るように伸びていきます。
まるで自分の首を絞めるかのようにしてぐるぐると伸びていくんです!
結果的に自身の体を支えるという重要な役割の一つが果たせず、強風で倒れてしまいます。

つまり、コンクリートで囲まれた僅かな隙間に植栽すること自体、将来の倒木を招いているということになります・・・。

そんな中でも、僅かなコンクリートの隙間を見つけて根は伸びていくこともあります。
隙間見っけ!!!一度入ったら徐々に根が太り、アスファルトを割っていきます。

歩道でよく見ますよね。割れて凸凹のアスファルトやコンクリート。

あれは、狭いところに植えられて苦しくて、生きるために根が伸びた結果なんですね。

さてさて、では、庭木ではどうすればいいのでしょうか。

次回は、庭木の土壌をやわらかくする方法をお伝えします。

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