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木のお医者さん奮闘記
「庭木選びで失敗しないために知っておくべき3つのポイント」その10

日陰が大好きな庭木についてお話します。
日陰が大好きといっても、もちろん光は必要です。
ただ、強い光にあたり続けると、葉が焼けてしまうので、日陰くらいでちょうどいいという意味ですね。

例えばモミジ
モミジは中庭のような少し暗いとこでもきれいに葉を広げて育ちますね。
モミジと言えば紅葉ですね。

「せっかく植えたのに紅葉しないわ~」
植えて一年目によく聞きますね。

簡単に言えば、紅葉は寒さによって葉の緑色の色素が壊れて、残った養分の色が表に出てきたもの。
どの養分が残るかで、何色になるか決まるわけですね。

なので、植えて一年目はしっかりと養分を作ることができなくて、きれいな紅葉が見えずらいのでしょう。
これは、私の考えですが。
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とはいえ、実際、モミジを植えてから3年目からきれいに紅葉したというのはよくあることです。
もちろん寒暖の差も紅葉には必要ですが、植えてからまずは3年辛抱してみましょう。

最近人気の「シマトネリコ」
この木も日陰に非常に向いています。
中庭でもすくすく育ちます。
一度すご~く暗い場所。真上しか空が見えないマンションの中庭に植えました。
昼間でも本が読めるかな~くらいの暗さです。

7~8年経ちますが、育っていますね。

しかし、下の方の枝は薄くなっていました。
上を目指して、上へ上へ伸びています。

おそらく、光を求めているのでしょう。

これは極端な例ですが、それくらい暗くても大丈夫です。

デパートの室内で育てたことも3年間ほどあります。
それでも育ってましたね。

しかし、外に植える時には
光以外にも重要な注意事項があります。

次回は、庭木で失敗しないためのポイント②をお伝えします。

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